UQコミュニケーションズは1月30日、プレス向けの定例説明会「UQコミュニケーションサロン」を都内で開催した。説明会ではWiMAXのエリア拡大に関するニュースのほか、WiMAXを搭載するタブレット端末やマイクロソフトとの共同プロモーションについての発表などが行われた。

UQコミュニケーションズの野坂氏(右)とマイクロソフトの香山氏

説明会の冒頭、同社代表取締役社長の野坂章雄氏からエリア関連、デバイス関連、プロモーション関連の3つのトピックで説明があった。まずエリア関連では、1月24日に同社の提供するWiMAX網の全国人口カバー率が1億人を突破したことを公表。実人口カバー率は2011年末時点で、全国で79%、全国840市町村でエリア展開済みであるという。

登壇する野坂氏(写真左)

公共交通機関への展開としては、本日付で横浜市営地下鉄のWiMAXエリア化工事を開始することを発表。2012年8月末を目処に全路線区間でのエリア化を目指すという。また、都営三田線大手町~神保町駅間のエリア化も同時進行で進める。こちらは駅間での湾曲・高低差の大きさの影響をいかに克服するかが課題とのことだった。

UQでは地下鉄のWiMAXエリア化を進めている

そのほか「エリア通知メール」の配信開始も発表した。これはユーザーが配信を希望する最大5都道府県のエリア拡大情報を、メールで配信するというもの。業界初の試みになるという。

エリア拡大情報を通知メールで配信する取り組み

デバイス関連では、日本全国のWiMAXエリアとauの3Gエリアで利用できるハイブリットルーター「Wi-Fi WALKER DATA08W」(Huawei製)の紹介があった。Wi-Fi対応機器と最大5台までの同時接続に対応している。KDDIから販売される製品と基本的な仕様は同じとのことで、今回UQコミュニケーションズではKDDI(3G)のMVNOとして、主に家電量販店のPCコーナーで販売していく考えだという。発売開始は2月下旬を予定している。

ハイブリットルーター「Wi-Fi WALKER DATA08W」

電源を入れると液晶部分にUQ WiMAXの文字が表示される(写真右)

DATA08Wの発売にともない、月額4,410円で2年間利用できる新たな料金プランも発表された。野坂氏は「都心ではWiMAX、地方ではauの回線が使えるプランになっている。これにより、厚みのあるサービスが提供できる」と本サービスプランの提供に自信をのぞかせた。

料金プラン「UQ Flatプラス」の紹介(写真左)

日本全国のWiMAXとauエリアでネット利用が可能になる

また、連続10時間稼働、WiMAXハイパワー対応のモバイルWiMAXルーター「Aterm WM3600R」とホームWiMAXルーター「Aterm WM3450RN」(NECアクセステクニカ製)の紹介も行われた。

「Aterm WM3600R」

「Aterm WM3450RN」