前回は、仕事のツールとしてWIndows Liveサービスを活用する際の基本となる、Windows Live SkyDrive(以下SkyDrive)を中心に取り上げた。今週は、そのSkyDriveの可能性を広げるWindows Live Meshと、Office WebAppsと組み合わせたときの活用について取り上げてみよう。

Windows Live Essentialsの中でも注目のWindows Live Mesh

Windows Live Essentialsとは、Windows Liveサービスが備える機能を活用したり、Windows Liveサービスと組み合わせてさまざまな機能を実現したりするソフトウェアの集合体だ。主要な構成要素は、以下のようになっている。

Windows Liveメール 2011 Outlook Expressの後継製品
Windows Live Messenger 2011 いわゆるインスタントメッセンジャー。ボイスチャットも可能
Windows Liveムービーメーカー 2011 ムービー作成
Windows Liveフォトギャラリー2011 画像データの管理
Windows Live Mesh 2011 データ同期

Windows Live Essentialsを利用できるOSは、Windows Vista(SP2以降)、Windows 7、Windows Server 2008/2008 R2となっている。Windows XPが対象外になっている点に注意したい。

このうち、特に仕事のツールとして注目したいのが、Windows Live Mesh 2011だ。異なるコンピュータで動作するInternet Explorer同士で「お気に入り」の内容を同期できるだけでなく、ローカルフォルダとSkyDriveの同期が可能になっている点がポイントである。

これを利用すれば、いちいち手作業でファイルを選んでSkyDriveにアップロードしなくても、「SkyDriveにアップロードするファイルは、○○フォルダに置いておく」という操作だけで済む。あとは、出先、あるいは別のコンピュータで自分のWindows Live IDを使ってサインインして、SkyDrive上にある目的のフォルダにアクセスするだけだ。