マイクロソフト プラットフォームストラテジストの関田文雄氏

マイクロソフトは26日から28日の3日間、パシフィコ横浜においてITエンジニア向けコンファレンス「Microsoft Tech・Ed Japan 2009」を開催した。今回はその中から、マイクロソフト プラットフォームストラテジストの関田文雄氏が「Windows Azure Platform 概要とテクノロジ」と題して行ったセッションをご紹介しよう。

企業の状況に応じたクラウド利用シナリオを構築

Windows Azure Platformは大きく、基盤となるクラウドOS「Windows Azure」、クラウドのデータベース「SQL Azure」、企業内およびクラウド上のID管理が可能なアクセスコントロールを含む「.NET Service」の3種類に分けられている。

マイクロソフト プラットフォームストラテジストの関田文雄氏が「クラウドの使い方は業種や企業規模、企業の経済状況などによって大きく異なります」と語るように、企業の必要に応じて拡張・移行・新規というクラウド利用シナリオを構築できるのが特徴だ。

企業の選択肢として挙げられるクラウド利用シナリオ

開発環境については、既存のツールやスキルを活かせるように「Visual Studio」と「.NET Service」が利用可能。さらに、「Windows Server 2008」でサポートされているPHP、Python、Rubyといった各言語もWindows Azure上で動作できるようになっている。

「Windows Azure」「SQL Azure」「.NET Service」の3種類で構成された「Windows Azure Platform」

クラウドに対しては俊敏性、従量課金、管理性、既存資産という4つの要素が期待されているという

Windows Azure Platformの基盤となるのが、コンシューマサービスの膨大なトラフィックに耐える実績を持つ大規模データセンターだ。今年7月にはシカゴとダブリンの2カ所で大規模データセンターが稼働を開始しており、機器をモジュール化した「Generation 4」についても今後5年間で構築されるという。

コンシューマサービスの膨大なトラフィックに耐える実績を持つ、マイクロソフトの大規模データセンター

ディザスタリカバリ機能としては、Azureのプロジェクトごとにデータセンターの場所を指定できる「Geoロケーション」をサポート。別々のデータセンターを指定してデータのバックアップが可能になるほか、将来的にはデータセンター間のレプリケーション機能も提供される予定だ。また、同一のデータセンター内でもネットワーク的に近い位置へと配置する「Affinity Group」も採用しているという。

「Geoロケーション」および「Affinity Group」で、耐障害性とネットワークレイテンシ対応を実現