この半導体ニュースのまとめ

・Intelの第3四半期売上高は前年同期比21%増の165億ドル、データセンター/AI向けは同78%増
・第4四半期売上高予想は150億~160億ドルと市場予想を下回り、株価が約30%急落
・PC向け売上高は減少し、Intel Foundryも19億ドルの営業赤字を計上

Intelは10月29日(米国時間)、 2026年第3四半期(7〜9月期)の決算を発表した。それによると連結売上高は前年同期比12%増の165億ドル、営業利益は同2.1倍の32億ドルとなったという。

  • Intelの2026年第3四半期決算概要

    Intelの2026年第3四半期決算概要 (出所:Intel、以下すべて)

  • Intelの四半期ごとの売上高および営業利益推移

    Intelの四半期ごとの売上高および営業利益推移

AI向けが前年同期比78%増も、PC向けは同5%減

売上高を事業部門別に見ると、主にPC向けCPUを扱う「Client Computing and Physical AI Group(CCPG)」は、前年同期比5%減、前四半期比9%減の81億ドルとなったが、「Data Center and AI Group(DCAI)」は前年同期比78%増、前四半期比16%増の73億ドルと大きく伸びたがCCPGを超えることはできなかった

  • Intelの事業グループ別売上高概要

    Intelの事業グループ別売上高概要

  • CCPGの四半期ごとの売上高および営業利益推移

    CCPGの四半期ごとの売上高および営業利益推移

  • DCAIの四半期ごとの売上高および営業利益推移

    DCAIの四半期ごとの売上高および営業利益推移

IntelのCFOであるデビッド・ジンスナー氏は、「DCAIの売上高は過去15年間でもっとも力強い伸びを記録した。PC市場の減速は少なくとも来年前半まで続くと見ている」と市況の見通しを述べている。

相変わらず赤字続きのファウンドリ事業

Intelのファウンドリ事業であるIntel Foundryの売上高は、前年同期比58%増、前四半期比15.5%の67億ドルで成長蛍光にあるものの、営業損益は19億ドルの損失で、赤字状態から脱することができていない。

  • Intel Foundryの四半期ごとの売上高および営業損益推移

    Intel Foundryの四半期ごとの売上高および営業損益推移

第4四半期見通しに市場からは失望感

Intelが発表した2026年第4四半期の売上高見通しは150〜160億ドルで前四半期比で減少とするほか、市場関係者の予測(170〜180億ドル)からも下回ることとなり、将来性に対する失望から、決算発表翌日のIntel株価は前日比で29%下落した。これだけの下落率は、Intelにとって1974年以来52年ぶりのことだという。

  • Intelが発表した2026年第4四半期の業績見通し

    Intelが発表した2026年第4四半期の業績見通し

同社のリップブー・タンCEOは、「PC業界全体で短期的な逆風があるにもかかわらず、CPU需要は堅調であり、ビジネスの長期的な成長機会に対する自信を強めている」とプレスリリースでコメントを出していたが、決算説明会では第4四半期の決算見通しに対する投資家からの問いに同氏は当面の課題として、製造の供給不足、かつてないメモリ不足、それに伴うPC需要の弱さを挙げて弁明。例えば、「EMIBパッケージングに使う先進的な有機基板の業界全体の不足が生産拡大の制約となり、第3四半期の需要拡大に対応しきれなかった」と説明している。また、Intel 18Aの改良版「Intel 18A-P」については、数社の顧客と協議段階としたものの、生産受託には至っていないともしている。

このほか、イスラエル工場の事故による損失も株価下落の一要因とされている。10月上旬、Intelイスラエル工場(Fab28)で死傷者を伴う爆発事故が発生し、工場の操業が2週間停止した影響で、10nmサーバ向けチップの出荷に影響が生じており、2026年第4四半期および2027年第1四半期で各3億ドルの売上減を予想しているが、まだ初期的評価段階としている。