Microsoftの複数の製品・サービスが、2026年10月にサポート終了を迎えた。対象には「Office 2021」「Windows 11 バージョン24H2」の一部エディション、Windows Server関連製品などが含まれる。また、11月には「Windows 11 バージョン23H2」の企業向けエディションや「.NET 8」などもサポート終了を予定している。Microsoftの公式ライフサイクル情報を基に、主な対象製品と終了日を整理する。
Microsoftは、製品・サービスごとにサポート期間を定めており、期間が終了すると原則としてセキュリティ更新プログラムや不具合の修正プログラムが提供されなくなる。企業で利用するOSや業務アプリケーション、開発基盤なども対象となるため、利用製品のバージョンやサポート期限を確認する必要がある。
10月13日にOffice 2021やWindows 11 24H2などがサポート終了
10月13日には、買い切り型の「Office 2021」がサポート終了を迎えた。対象にはWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Access、OneNoteの2021版に加え、Project 2021、Visio 2021、Publisher 2021などが含まれる。
企業向けの「Office LTSC 2021」や「Office LTSC 2021 for Mac」「Skype for Business LTSC 2021」も同日にサポート終了となった。
Microsoftは、Office LTSC 2021を利用している企業に対し、「Microsoft 365 Apps」への移行を推奨している。クラウドへの移行が難しい場合には、後継製品の「Office LTSC 2024」も選択肢となる。
Windows関連では、「Windows 11 バージョン24H2」のHomeおよびProエディションが10月13日にサービス終了を迎えた。一方、EnterpriseおよびEducationエディションは2027年10月までサポートが継続する。
また、長期サポート版の「Windows 10 Enterprise 2016 LTSB」「Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016」も10月13日にサポート終了となった。
サーバー関連では、「Windows Server 2012」「Windows Server 2012 R2」向けの拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)の3年目が終了した。
一方、「Windows Server 2022」は同日にメインストリームサポートを終了し、延長サポートへ移行した。製品のサポートが完全に終了したわけではなく、セキュリティ更新プログラムの提供は継続される。
以下に、10月の主な対象製品と終了日をまとめた。
| 製品・サービス | 日付 | 内容 |
| Azure Anomaly Detector | 10月1日 | サービス廃止 |
| Azure Metrics Advisor | 10月1日 | サービス廃止 |
| Azure Personalizer | 10月1日 | サービス廃止 |
| Office 2021(各アプリを含む) | 10月13日 | サポート終了 |
| Office LTSC 2021(Mac版を含む) | 10月13日 | サポート終了 |
| Project 2021 / Visio 2021 / Publisher 2021 | 10月13日 | サポート終了 |
| Skype for Business LTSC 2021 | 10月13日 | サポート終了 |
| Windows 11 24H2 Home / Pro | 10月13日 | サービス終了 |
| Windows 10 Enterprise 2016 LTSB | 10月13日 | サポート終了 |
| Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016 | 10月13日 | サポート終了 |
| Windows Server 2012 / 2012 R2 | 10月13日 | ESU 3年目終了 |
| Windows Server 2022 | 10月13日 | 延長サポートへ移行 |
出典:Microsoft「2026年のサポート終了」など
11月10日はWindows 11 23H2や.NET 8/9、PowerShell 7.4/7.5などがサポート終了予定
11月10日には、「Windows 11 バージョン23H2」のEnterprise、Education、IoT Enterpriseエディションがサービス終了を迎える予定だ。
開発・運用関連では、「.NET 8(LTS)」と「.NET 9(STS)」が同日にサポート終了となる。LTSは長期サポート版、STSは標準サポート版を意味する。Microsoftは、後継の長期サポート版として「.NET 10(LTS)」を提供している。
また、システム管理や運用の自動化などに利用される「PowerShell 7.4(LTS)」と「PowerShell 7.5」も11月10日にサポート終了を迎える。後継の「PowerShell 7.6(LTS)」は2028年11月までサポートされる予定だ。
このほか、「Azure IoT Edge 1.5(LTS)」や「Azure Functions」のインプロセスモデルも同日にサポート終了を予定している。
以下、2026年11月10日にサポート終了予定の主なMicrosoft製品だ。
| 製品・サービス | 終了予定日 |
| Windows 11 23H2 Enterprise / Education | 11月10日 |
| Windows 11 IoT Enterprise 23H2 | 11月10日 |
| .NET 8(LTS) | 11月10日 |
| .NET 9(STS) | 11月10日 |
| PowerShell 7.4(LTS) | 11月10日 |
| PowerShell 7.5 | 11月10日 |
| Azure IoT Edge 1.5(LTS) | 11月10日 |
| Azure Functions インプロセスモデル | 11月10日 |
出典:Microsoft「2026年のサポート終了」「PowerShell Support Lifecycle」など
サポート終了後も利用は可能、セキュリティ更新の停止に注意
Microsoft製品は、サポートが終了しても直ちに利用できなくなるとは限らない。ただし、原則としてセキュリティ更新プログラムや不具合の修正プログラムが提供されなくなるため、継続利用にはリスクが伴う。
特に、企業で利用しているOSやOffice製品、サーバ、開発基盤などは、業務システムへの影響を考慮した対応が求められる。
Microsoftは、製品ごとのサポート終了日や後継製品に関する情報を公式ライフサイクルページで公開している。企業のIT管理者は、利用製品のバージョンを確認するとともに、サポートが継続する製品への移行を進めることが重要だ。