ソフツーは10月6日、東京都大田区の「実証実験・実装促進事業(HOIP)」において、AI電話サービス「ミライAI」を活用した2年目の実証実験を10月1日に開始したと発表した。大田区建築審査課と連携し、用途地域や建築制限などに関する電話問い合わせ対応の効率化を進め、年間300時間の電話業務削減を目指す。

建築審査課の電話問い合わせ対応を対象に実証

ミライAIは、企業の代表電話対応を主な用途とするAI電話サービス。AIが発信者から指名された担当者を呼び出し、取り次ぎの可否を確認した上で対応を振り分ける「代表電話取次ぎ機能」を備える。担当者が応答しない場合は、AIが用件や連絡先を聞き取り、通話内容を文字起こしデータや音声データとしてSlack、LINE WORKS、Microsoft Teams、メールなどへ通知する。

ソフツーは、このミライAIを活用し、大田区との実証実験・実装促進事業(HOIP)の一環として、建築審査課に寄せられる電話問い合わせ対応に取り組む。対象となるのは、用途地域や建築制限などに関する区民や事業者からの問い合わせだ。

実証実験に際しては、専用ダイヤルを設け、不動産調査を行う事業者などを対象に運用する。実施期間は2027年2月末までの予定。

防災危機管理課での実証を踏まえ2年目へ

ソフツーと大田区は、行政窓口業務のデジタル化や職員の業務負担軽減、区民サービスの向上を目的として協定を締結し、実証実験を進めている。

1年目となる令和7年度は防災危機管理課と連携し、防災器具に関する電話問い合わせにミライAIが自動応対する実証を実施した。通話履歴の自動文字起こしやログ活用を通じ、行政業務における電話応対の運用課題やAI活用の効果を検証したという。

令和8年度は、年間を通じて多くの電話対応が発生している建築審査課を対象とし、AIによる電話応対の効率化を検証する。

年間1,000時間の電話対応を300時間削減する目標

建築審査課では、用途地域や建築制限に関する確認などの問い合わせが多く、年間の総電話対応時間は約1,000時間に上るという。こうした状況を踏まえ、実証実験では、ミライAIの活用によって電話対応時間の3割削減、年間300時間の業務時間圧縮を目指すとしている。