VIDIAがAIスタートアップのPoolsideと総額70億ドル規模の契約を締結し、強力なオープンウェイトAIモデルの構築を目指すようだ。
NVIDIA、Poolside人材獲得でオープンウェイトAI戦略を加速
Poolsideは2023年に開発者のEiso Kant氏と、GitHubの元CTOであるJason Warner氏が創業したAIスタートアップ。今回のNVIDIAとPoolsideの契約の内訳は、評価額120億ドルのPoolsideへの10億ドル出資、同社技術のライセンス供与およびエンジニア陣の大半を引き抜くための60億ドルとなる。
Poolsideは株主向け書簡で、2025年末に4万基のGB300クラスターの稼働費用として20億ドルを6週間で調達する計画が失敗し、クラスターを失うという苦境に陥った経緯を明らかにしていたという。
Kant氏、Warner氏ら経営陣はNVIDIAには加わらず、未公表の研究プロジェクトを継続する一方で、エンジニアら100人超がNVIDIAに移籍し、オープンウェイトモデル「Nemotron」の開発に携わる。
この動きは、NVIDIAのチップを採用する顧客であるOpenAIやAnthropicといった米国のクローズド型フロンティアAI企業に対しても、直接的な挑戦になるとみられる。オープンウェイトモデルは運用コストが低く、カスタマイズが容易であるためだ。
NVIDIA CEOのJensen Huang(ジェンスン・フアン)氏は従来からオープンウェイト路線を支持しており、3月にはMistral、Thinking Machines Lab、Perplexityなどが参加する「Nemotron Coalition」を発足させていた。
7月にはXで「Open Weights and American AI Leadership」と題した書簡を公開し、AI覇権競争は単一のフロンティアモデルではなく、開かれたエコシステムをどれだけ社会に浸透させられるかで判断されると主張していた。
最新の「Nemotron 3.5 Lightning」に続き、1兆パラメータ超とも噂される最大規模モデルの開発も進めているといわれている。The Wall Street Journalが8月22日付で報じている。