
ぴあ・矢内廣さんの思い
人と人のつながりを大事にする経営─―。チケット流通の国内最大手、ぴあの創業社長・矢内廣さん(1950年=昭和25年1月生まれ)は、「創業時には多くの財界リーダーの方々にお世話になりました」と多くの人に支えられて、ここまでやってきたという感謝の気持ちを語る。
矢内さんは中央大学法学部在籍中の1972年(昭和47年)に月刊情報誌『ぴあ』を創刊。その後、電話回線を利用したチケット販売システム『チケットぴあ』やコンピュータオンラインチケットサービスなど、その時代の情報技術に合わせて『ぴあ』の進化を図ってきた。
その矢内さんが今回〝紙媒体〟の『跳ぶぴあ』を出された。やはり紙媒体の一覧性や、ページをめくりながら、あれこれチケットを探し出す〝ぬくもり〟を大事にしたいからだと矢内さんは語る。
デジタル時代になり、生成AI(人工知能)が登場したことで、物事を進めるスピードが向上し、便利にはなったものの、何か人間的なぬくもりに対するニーズは社会に確実にある。
それを大事にしたいという矢内さんの思いである。
創業50年余を振り返って、「いろいろな人に大変お世話になりました」と矢内さんは述懐。
通産省(現経産省)の元事務次官、佐橋滋氏をはじめ、財界官房長官の異名を取り、内外に幅広い人脈を持つ今里廣記氏(日本精工元会長)なども、矢内さんのニュービジネスを支援してくれた。人と人のつながりを今後も大切にしていきたいという矢内さんである。