【 社長交代 】産業革新投資機構社長に瀬口氏 前社長の横尾氏は東電会長に

「グローバルでスケーラブルな日本企業を」

 

「この7年弱はJICのあり方を再定義するプロセスだった」 

 こう語るのは、官民ファンド・産業革新投資機構(JIC)前社長の横尾敬介氏。 

 JICがメリルリンチ日本証券(現BofA証券)元社長の瀬口二郎氏が社長となる人事を発表。横尾氏は退任し、すでに東京電力ホールディングス(HD)会長に就任。今後、横尾氏は 東電再建に携わることになる。

 JICは2018年、産業競争力強化法に基づき発足した投資会社。民間だけでは投資対象になりにくい分野に、民間資金の呼び水となって、政策的に意義のある事業分野へリスクマネーを供給。国際競争力向上に寄与することを目指している。 

 みずほ証券の社長・会長をつとめた横尾氏は、2019年12月にJICの社長に就任。半導体材料大手JSRを約1兆円で、半導体基板を手掛ける新光電気工業を約7000億円で買収するなど、日本の半導体産業などの国際競争力向上を目指してきた。 

 官民ファンドという性質上、時には国の方向性とJICの方向性が違うことは無かったかを問うと、「いろいろな議論はあったが、方向性が大きく違うことは無かった。政策とリターンのバランスを取りながら、官民ファンドとしてどうあるべきかを常に考えてきた」(横尾氏)と話した。 

 新社長の瀬口氏は1963年生まれ。メリルリンチ日本証券社長やバンク・オブ・アメリカのアジア太平洋地域共同社長を歴任した金融マン。「日本には素晴らしい技術やアイデアがあってもグローバルに活躍している企業が少ない。グローバルでスケーラブルな日本企業を育てていきたい」と話し、今後の日本経済活性化に向けて尽力する考えだ。

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