
スピード調整が わずか1週間で終わる
2026年6月3日、日経平均株価は6万8786円の高値を付けた後、予想した通りにスピード調整がありました。6月11日に6万2000円台まで下落し、底入れしたのです。つまり、休憩時間はわずか1週間だったということです。
なぜ底入れしたかというと、6月12日上場のスペースXへの期待が大きかったからです。上場前から大人気化しており、日本からの購入希望も募集額の3倍を超えていることが報じられていました。
スペースXは高寄りして高値を付けるだろうと見ていましたが、実際に公開価格135ドルに対して寄り付きが150ドル、ザラ場での高値も176ドルとなりました。
今回はスピード調整がわずか1週間で終わりました。しかも、6万8000円台から6万2000円台への下落ですから10%程度しか下落していません。これくらい軽い下げで底入れするということは、この後の相場は強いということです。
波動から見ても、短期波動の上昇第1波が3月31日の5万558円から6月3日の6万8786円まで、この間、1万8228円と2万円近く上げたのです。前述の通り、スピード調整があり、6月11日に6万2000円台で底入れしました。ここから2万円くらい上げるとなると、次の目標値は8万円台ということになります。
株価はすでに、新しいハイテク上昇相場に入ったと見ています。その導火線がスペースXの上場です。史上最大規模の資金調達を果たし、個人投資家の購入も相当な数に上っています。
この後、さらにスペースXの株価が上がり、それに連動して米ハイテク株が上がるという展開が予想されます。こうなると、「スペースX+マグニフィセント・セブン(米国株式市場を牽引するテック企業群)相場」になることが予想されます。
日経平均は目先7万円の壁を突破して、8万円を目指すような相場が、この後やってきます。私が年初から指摘してきた、前人未到の大相場が続いているのです。今回のスペースXの人気をエンジンにして上場第2波が始まったわけですが、いよいよここから、米国発の「ハイテクバブル相場」に入っていくと見ています。
日経平均は8万円、ニューヨークダウは6万ドルを目指す展開ですが、個別銘柄で言えば日本のキオクシアホールディングス(東証PRM 285A)のように短期間で株価が50倍になるような銘柄が今後も出てくるような相場です。ある意味では投機的な相場、バブル相場に向かっていくことになります。
スペースXの上場と人気が契機となったわけですが、それに加えて米国・イランの停戦合意も出ました。これも相場には非常にインパクトが大きいイベントです。6月15日を境に米国発のハイテクバブル相場が東京株式市場にも押し寄せています。
それによって全体の株価の底上げにつながり、これまでハイテク相場の中で休んでいた海運、造船などの銘柄が割安感から上昇する可能性があります。
上昇第2波は、もちろんハイテク銘柄が中心ですが、基本的には全面高に向かい、当面の高値を11月の米中間選挙前、たぶん夏頃に付けるという展開が予想されます。
スペースX上場と、米・イランの停戦合意が株高のエンジンとして大きい状況です。これらが今回の上昇第2波の「分子」とすると、「分母」は以前から指摘しているように、トランプ大統領、高市早苗首相によるインフレ政策です。
停戦合意は好材料ですが、地政学リスクが高い状況は今後も続きます。例えば、ロシア・ウクライナ戦争ではウクライナが優勢だという情報が盛んに流れていますが、追い込まれたロシアが核兵器を使うといったことになれば大変なことになります。まだまだ予断を許さない状況は続きます。
今回のスペースXの上場で、米国では資産1000億円以上という個人投資家が多数出ています。この人たちが何をするかといえば、また株式投資をしてきます。まさに買うから上がる、上がるから買うという投機的な相場が始まっています。
株式市場では、今秋にもアンソロピック、来年にもオープンAIが上場を控えていますが、相場にはプラスです。スペースX株で過熱気味な相場を、これらのAI銘柄がさらに押し上げる可能性があります。同時に、これらの大型上場によって天井を付ける可能性もあります。
日銀が6月16日の金融政策決定会合で1%への利上げを決めましたので、日本株の上昇にエンジンブレーキがかかるかもしれません。つまり、一時的な調整があり得ます。
しかし、今は理論では割り切れない、投機的相場が始まっている状況です。日銀が利上げをしたり、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げをしたとして、一時的な急落はあっても、大勢が上げ波動ということには変わりがないと思います。今の相場は、まさに下げたら買いです。
ただ、あまりにも急ピッチな上昇相場に対して、怖いと感じる個人投資家がいることも事実です。例えば、今からキオクシアHDの株を買えるかというと、買える人は多くありません。だからこそ株価が上がるわけです。みんなが買える相場は天井が近いわけですが、今の相場はみんなは買えない相場です。
スペースX株も日本の個人はあまり買えていないようですが、上場時に買えなかった人が上場後に買うので、スペースXの株価がさらに上がるのです。スペースX&キオクシアHDで日米のハイテクバブル相場始まるというのが、今の動きです。
26年6月12日、ナスダック上場のスペースXが買い注文殺到で大成功、新たなニューハイテク相場の号砲となりました。