Neowinは6月17日(米国時間)、「Report: Microsoft to use AWS to help GitHub deal with a major surge in demand - Neowin」において、GitHubが不足するコンピューティング能力をAmazon Web Services (AWS)で補ったと報じた。
この件について最初に伝えたのは、Business Insider(GitHub's AI Surge Pushes Microsoft Into Amazon's Arms - Business Insider)。GitHubはAI需要に伴う急激な負荷上昇に耐えきれなくなり、Amazonに頼らざるを得なくなったという。
GitHubが処理能力不足に陥った背景
GitHubは2018年にMicrosoftに買収されて以降、中立性を保ちつつも実際はMicrosoftの影響を大きく受けている。2027年までのAzure移行計画や、GitHub Copilotサービスの提供からもその実情をうかがい知ることができる。
今回、そのGitHubがAmazonに支援を求めたことで、MicrosoftがAmazonに助けを求める構図となり注目を集めている。GitHubの従来の計画では、Azureに移行することでコンピューティング能力をスケールできるようにする計画だったとされる。
AIエージェント急増でコミット数が爆発的に増加
ところが、予想を上回るAI需要がAmazonへの依存を不可欠なものにした。GitHubの最高執行責任者(COO: Chief Operating Officer)を務めるKyle Daigle氏は、Xへの投稿で、負荷に関する具体的な数値を次のように公表している。
「2025年はコミット数が(年間)10億件だったが、現在は週に2億7500万件に達し、このまま直線的に成長が続けば今年は140億件に達するペースだ」
コミット数は直線的に増加せず、140億件未満になると予想されている。それでも大幅な増加に違いはなく、同社はコンピューティング能力の増強に全力を注ぐ状況とされる。
MicrosoftはAWS活用で処理能力を確保か
急増するコミット数はGitHubのインフラに大きな負荷を与えている。Daigle氏の対談動画では、CPU増強が急務になったことを示唆する発言もみられる。
Neowinによると、Microsoftの広報担当者はこの件について次のように回答したという。
「昨年末から始まった(AI)エージェント開発の驚異的な急増は、当社インフラストラクチャの限界を試しました。MicrosoftはAzureへの移行を加速させるとともに、継続的な成長を支える将来の処理能力、計算の弾力性、水平スケーラビリティーを確保するマルチクラウド戦略の模索を続けています」
MicrosoftとしてはAzureへの移行を成功させ、将来的にAWSへの依存を解消したい考えとみられる。GitHubの今後の行方はまだ定かでないが、当面は顧客への影響回避を優先する努力が続けられる見込みだ。
