変化する時代に対応して 【 私の雑記帳 】

宅急便創設から50年

 ヤマト運輸を傘下に持つヤマトホールディングスは、1976年(昭和51年)に〝宅急便〟をスタート。今年は50周年を迎える記念の年である。

 時代は常に変化し続ける。どのような状況になっても企業は生き抜かねばならないという認識の下、同社会長の長尾裕さん(1965年=昭和40年8月生まれ)は、「常にお客様は誰かという意識をしっかり持つことが大事です」と気持ちを引き締める。

〝宅急便〟は、同社2代目の社長・小倉昌男さん(1924―2005)が開拓。旧郵便局や既存物流で固められた業界で、顧客にとってもっと利便性の高い、〝個人対個人〟(CtoC)の配送はできないものか─という小倉さんの発想であった。

 当時、〝縄張り意識〟の強かった物流業界にあって、小倉さんの挑戦は新しい時代の到来を意味するものだった。当然、周囲からの反発は強かったが、そこをひるまずに小倉さんは挑戦し続け、今日の〝宅急便〟の礎を築いた。

 それから50年が経った今、〝宅急便〟はすっかり国民生活に定着した。同社の事業の根底を支えてきたが、時代は大きく変化し、ライバル企業や関係企業もさまざまな手法を編み出してくる。

「今や、BtoB、つまり法人需要も半分を占めるようになりました」と長尾さん。

 同社グループの直近の売上高は、約1兆8000億円。そのうち宅急便(CtoC)と法人需要(BtoB)はそれぞれ半分。

「皆さん、当社は宅急便だけの会社と思われがちですが、法人需要も急速に高まっています。そちらへの対応も今、大切な時期です」と長尾さんは語る。

 変化対応の時代である。

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