米国家安全保障局(NSA)がAnthropicの最新AIモデルのプレビュー版「Mythos Preview」を利用していることが明らかになった。国防総省(DoD)がAnthropicを「サプライチェーンリスク」と位置づけて利用を制限しようとしている最中の出来事であり、政府内の矛盾した姿勢が浮き彫りになっている。

「Anthropicはサプライチェーンリスク」という立場と矛盾

DoDは2025年2月、Anthropicを「サプライチェーンリスク」と位置づけ、傘下機関やベンダーに同社製品の利用を打ち切るよう求めた。交渉の焦点は、軍がClaudeを「すべての合法的目的」に利用できるよう求めたのに対し、Anthropicが大規模な国内監視や自律型兵器開発への使用を拒否したことにある。この問題は現在も決着していない。

一方、NSAがMythosを使用しているとすれば、DoDが主張する「Anthropicはサプライチェーンリスク」という立場と矛盾することになる。Mythosは攻撃的なサイバー能力を持つとしてAnthropicが約40組織に限定公開したモデルで、公式発表は12組織にとどまる。

NSAはその非公表のアクセス先の1つになるという。英国のAI Security InstituteもMythosへのアクセスを有していることを明らかにしている。

先日、Anthropic CEO Dario Amodei氏は大統領府のSusie Wiles首席補佐官、Scott Bessent財務長官と会談し、政府内でのMythos活用と同社の計画とセキュリティ方針について協議したことが報じられている。この会談は双方が「生産的」と評価している。

AnthropicとDoDはAxiosへのコメントを控え、NSAと国家情報長官室は取材に応じなかったとのことだ。Axiosが4月19日付けで報じている。