【銀座店100周年】松屋社長・古屋 毅彦「老舗百貨店の枠を超え、日本でトップレベルのプレミアム・リテーラーに!」

「祖父の代から、当社は銀座という地に育てられてきた。銀座は日本の商業の中心地であり、文化の発信拠点。銀座という舞台にふさわしい商品やサービスを取り揃え、百貨店の枠を超えて、銀座でナンバーワンの存在になりたい」

 世界で有数の商業エリア・銀座と観光エリア・浅草に店舗を構える老舗百貨店の松屋。今年5月に主力の銀座店が開店100周年の節目を迎え、インバウンド(訪日観光客)を含めた多くの来店客で賑わっている。

 松屋は1869年(明治2年)、初代・古屋德兵衛が横浜で鶴屋呉服店を開業したのが始まり。1925年(大正14年)に開業した銀座店は、建設中に関東大震災を経験。戦後7年間は米軍に接収され、平成のバブル崩壊、令和のコロナ禍など、何度も困難に直面しながら、銀座の街と共に歩み、発展してきた。

 2024年度の業績は、総額売上高1371億円、営業利益44億円で最高益を更新した。ただ、足元では若干の円高でインバウンド消費が減速。コロナ禍を経て、国内は人手不足、インフレ基調となり、国内の消費者ニーズも大きく変化。同社も対応を迫られている。

「コロナ禍で感じたことは、スマートフォンの中に松屋という選択肢がないとダメだということ。日本の固定客を大事にするという方針は変わらないが、今後は日本人のお客様だけでなく、顧客データベースをつくってインバウンドの方々とも積極的につながり、リアル店舗とデジタルツールを活かして、世界中から選ばれる店にしたい」

 創業家の5代目であり、同社の社長としては9代目。子供の頃から友人に「松屋」と言われて育っただけに、「松屋を楽しいと思ってもらえる場所にしたい」という思いが強いという。

「当社が目指すのは、全てのお客様に対して、われわれは未来に希望の火を灯す、幸せになれる場を創造する存在になるということ。(お買い物に不可欠な) 〝グローバル・デスティネーション・ストア〟として、日本でトップレベルのプレミアム・リテーラーになりたい」

経団連会長・筒井義信「業界の垣根を越え、社会全体を俯瞰して、リードするために産業界の総意を結集していく」