自らの使命と役割を考える人はいなくなったのか… 【私の雑記帳】

大体30年単位で世界は動く

 1989年、第二次大戦から40数年経ったところで、『ベルリンの壁』崩壊で、東西ドイツが統一。冷戦構造が崩壊。1991年にはソ連邦も崩壊し、中核の後継国はロシアとなった。

 1989年といえば、日本は『昭和』から『平成』に変わった年。お隣・中国は鄧小平氏の下、改革・開放路線が敷かれていたが、より民主化を求めて『天安門事件』が勃発。中国共産党は強権的に戦車まで発動し、民衆の民主化運動を弾圧、押し潰した。

 大体、世界は30年前後、つまり一世代の時代が終わりかける頃、激しく動く。一党独裁の下、中国は軍事力、経済力を付け、今や『米中二強時代』になった。

専制主義が台頭する中…

 自由・民主主義か専制主義か─。といわれるが、自由・民主主義陣営の筆頭格であるはずの米国は、トランプ氏の『MAGA(米国を再び偉大な国に!)政策』宣言の下、強権的に政策を推進。その手法は専制主義に近い。

 モノ言えば、唇寒しの状況。米政権の閣僚も官僚も、また経済人も「余計な事は言わずにいたほうが…」と発言しなくなっている。

 何をされるか分からないという恐怖がその根底にある。ケネディの死から60年余。自分たちが国(社会)のために何が出来るかを考えよう─と訴え、世界中が高揚感と共に自らの使命と役割を考えた時代は遠去かってしまったのか?

 いや、そうではない。沈着に物事を見て、冷静に生きていこうとする人たちは少なくない。日々の取材を通じて、産・官・学のリーダーの中にはそうした人たちがいると痛感する。

 日本には、『三方よし』の経営規範や仏教・神道から来る『利他の精神』、引いては共存共栄の考え方がある。そうした人たち同士の連帯はますます今後、必要不可欠なものになってくると思う。