Microsoftは5月1日(現地時間)、「Secure your organization against changing conditions with a special offer from Windows 365」において、Windows 365の新規顧客向けに全プランに対する20%の割引を提供すると発表した。
この特別オファーはWindows 10が2025年10月15日にサポート終了を迎えることを踏まえたもので、5月1日から10月31日までの半年間に渡って利用できる。
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Secure your organization against changing conditions with a special offer from Windows 365|Windows Experience Blog
Windows 10からの移行先としてWindows 365をプッシュ
Microsoftは2025年10月14日にWindows 10のサポートを終了する。サポート終了後は、無償のソフトウェアアップデート、セキュリティ修正、テクニカルサポートが提供されなくなる。同社はWindows 10から11への無償アップグレードを提供しており、現在Windows 10を使用しているユーザーに対して早期の移行を呼びかけている。
しかし、現在使用しているPCがWindows 11に対応していないというケースもあるだろう。そのようなユーザーに対する選択肢として、Microsoftが推しているのがWindows 365だ。Windows 365はクラウドベースの仮想デスクトップサービスで、クラウド上に展開されたWindows環境をインターネット越しに利用できる。ユーザーはどこからでも普段の作業環境にアクセスできるため、リモートワークやハイブリッドワークの導入がしやすいというメリットがある。
新規ユーザー対象に20%割引
今回発表された特別オファーは、変化し続けるビジネス環境への対応を促されている企業に対して、Windows 365の導入を促進するためのもの。具体的には、2025年5月1日から10月31日までの間に、まだWindows 365を利用していない顧客が新規に利用を開始した場合、すべてのプランで20%の割引を受けることができる。割引は、Enterprise Agreementの契約期間の残り期間、または顧客のWindows 365サブスクリプションの初年度の、いずれか短い期間に適用される。
Microsoftは、Windows 365を導入することで生産性の向上、ITインフラのコスト削減、PCライフサイクルの管理コストの削減、セキュリティの強化を実現しながら、俊敏性と回復力を高めることができると説明している。あらゆる組織にとって、これらの課題の解決はAI主導の未来に備えるための重要なステップだと同社は強調する。
Windows 10を使い続けるためのもう一つの選択肢
Windows 10を利用するユーザーのもうひとつの選択肢は、有償で拡張セキュリティ更新プログラム (ESU) プログラムに加入することだ。最大3年間に渡って提供されるこのプログラムは、初年度は個人向けが30ドル、法人向けが61ドルとなっており、2年目以降は倍額になる。ESUプログラムに加入したWindows 10では、サポート終了後も引き続き重要なセキュリティ更新プログラムを受け取ることができる。
なお、Windows 365を利用しているユーザーは、拡張セキュリティ更新プログラム (ESU) も無料で利用できる。したがってユーザーは、ESUによって引き続きWindows 10を使い続けながら、クラウド上のWindows 11も利用することが可能となる。