NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)とみずほリサーチ&テクノロジーズは2月3日、埼玉県の幸手市教育委員会と連携し、教員の働きがい向上に資する仕組みの構築を狙いバイタルデータを活用した実証実験を開始したことを発表した。
教育現場の課題
教育は児童や生徒に重要な役割を果たす一方で、教員の長時間労働や複雑化する業務など多くの課題を抱えている。特に教員の働きがいの低下は深刻な問題とされ、離職や燃え尽き症候群(バーンアウト)につながる可能性も懸念される。
学校における働き方改革は、教員の厳しい勤務実態を踏まえて、労働時間の把握と削減に向けた取り組みが先行している。しかし、教員は高い専門性が求められる職種であり、持続可能な学校指導や運営体制を構築するためには、単純な労働時間の削減だけでなく、教員の働きがい・やりがい(エンゲージメント)に着目したアプローチが求められる。