NTTデータは5月16日、電動車向けバッテリーに関する業界横断エコシステム「バッテリートレーサビリティプラットフォーム」を提供開始すると発表した。

同事業は、経済産業省が提唱する、国境や業界をまたぐ横断的なデータ連携基盤の構築により、社会課題(カーボンニュートラル、サーキュラー・エコノミー等)や経済課題(パンデミック等によるサプライチェーン断絶、経済安全保障等)の解決および産業発展を目指す官民連携イニシアティブ「ウラノス・エコシステム」のファーストユースケース。

「バッテリートレーサビリティプラットフォーム」の概要

同プラットフォームは、電動車向けバッテリーに関わる業界団体と共に要求分析、機能検証を進め、同イニシアティブの成果「ウラノス・エコシステム」のガイドラインに準拠した形で構築された。

具体的には、ブロックチェーンのスマートコントラクト機能や自由なデータ流通機能等を高度に融合した共同利用型のサービスとして、データ主権を確保し機密情報を含むデータの安心安全な流通を実現する。

欧州電池規則における製品単位のCFP宣言対応をファーストユースケースとし、まずは、バッテリー製造時のCFP情報を企業間で連携可能にする機能を提供する。

  • バッテリートレーサビリティプラットフォームのイメージ

「バッテリートレーサビリティプラットフォーム」の特徴

同プラットフォームの特徴の一つが、データ主権を確保し機密情報を含むデータの安心安全な流通を実現する点。

具体的には、ブロックチェーンのスマートコントラクト技術を用いて、ユーザーごとに独立した管理ができるデータ分散管理およびデータ所有者の開示指示に基づいてのみデータを連携する機構を実現している。

また、自社のデータは暗号化された状態で個社ごとの領域に保管し、データ所有者のみが閲覧可能となっている。

もう一つの特徴が業界横断で複数企業間でのデータ流通を実現できる点。

そのために、軽量なインタフェースを実装して、ユーザーシステムやアプリケーションからの容易な接続を可能にしているほか、共通的なデータモデルを規定し、異なるシステムやアプリケーション間のデータ流通を実現する。