理化学研究所(理研)とベルギーの研究機関imecは11月9日、連携・協力に関する覚書を締結し、研究者やスタッフの交流、共同研究プロジェクト、講演会・共同セミナー・シンポジウムの開催を含む科学技術情報の交換などを推進していくことを発表した。

図1 理研とimecの研究連携・協力の覚書締結式: 前列左からimec理事長のLuc Van den hove氏、理化学研究所理事長の五神真氏 (出所:理化学研究所)

理研は2023年度より、次期中長期計画となる第5期中長期計画(2025年度~2031年度)に向けた先行的な取り組みとして、全体横断的なプロジェクト「Transformative Research Innovation Platform of RIKEN platforms(TRIP)」を開始しており、その活動の一環として、次世代半導体の開発に必要な要素技術の開発や、AI×数理によってライフサイエンス分野を含めた幅広い分野における予測の科学の開拓を進めている。

一方のimecは現在、ナノエレクトロニクスとデジタル技術における世界有数の研究・イノベーション拠点として、産官学の架け橋的な役割を担っており、シリコンベースのプラットフォームを通じて、高度なコンピューティング、健康技術から量子コンピューティングまで幅広い研究を行っている。

なお両者は、今回締結された連携・協力関係を通じて、双方の強みを生かした研究を推進し、両国の科学技術の発展および国際社会の利益に資することを目指すとしている。

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    最前列左がimec 社長・CEOのLuc Van den hove氏、同右が理研 五神真 理事長