NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は3月24日、モバイル通話の音声をデータとして利活用できるサービス「COTOHA Voice Insight ビジネス通話プラン」の提供を開始することを発表した。

これにより、スマートフォンやフィーチャーフォンによるモバイル通話の音声をテキストに変換できるようになり、会話内容の共有や再現が可能になるという。また、テキスト化した通話から特定の単語を検索し、法令に抵触する恐れのある不適切な会話を抽出するコンプライアンスチェックや、AI(Artificial Intelligence:人工知能)を活用した営業活動評価なども行えるとのことだ。

  • 「COTOHA Voice Insight ビジネス通話プラン」の概要図

    「COTOHA Voice Insight ビジネス通話プラン」の概要図

同サービスでは音声データをテキスト化することで、従来は検索や編集が難しい通話内容の可視化と一元管理が可能になる。担当者間の通話内容共有だけでなく、聞き漏らしや不明瞭だった会話を再現して折衝内容を確認できるなど、営業現場の業務効率化を支援するという。

また、テキスト化した通話内容から任意の単語を検索可能なため、法令に抵触する恐れのある単語を含む不適切な通話を確認するコンプライアンスチェック業務の効率化も見込める。同社によると、可視化したテキストをデータ化することで、音声データを聞き直して確認する場合と比べて最大で約30倍の効率化が可能とのことだ。

オプション機能として、AIによる会話分析レポートを提供する。このオプションでは、任意の音声ファイルを選択して営業トークの客観的な分析レポートが作成できる。AIが通話内容を数値やグラフを用いて可視化し、改善ポイントを提案する。

成約率の高い優秀な営業担当者のノウハウの可視化や、客観的・科学的なデータに基づいたメンバーの成長支援、新任者に営業トークを学ばせるといった場面で有効なようだ。

  • 分析レポートの例

    分析レポートの例