ソフトウェアテスト・品質コンサルティングサービスを展開するバルテスは3月16日、ソフトウェアテスト管理ツール「QualityTracker(クオリティトラッカー)」を4月3日にリリースすることを発表した。

「QualityTracker」は、工数などをすべてコストとして換算し、期間ごとの計画値(PV)、出来高(EV)、実コスト(AC)を折れ線グラフ等で見える化しプロジェクトを管理する手法EVM(Earned Value Management)を採用。工数を仕事量ベースとして扱いソフトウェアテストの進捗状況を把握、計画の遅速や完成まで総時間・仕事量を予測し、管理者がリアルタイムにプロジェクトを監視し、適切なタスク振分けを行うことで無駄のないテスト運営を可能とする。また、データベースで作業を紐づけ管理することでテストケースを資産化し、再利用することで更なる効率化を実現する。同社ではツールの先行導入により管理者工数の約30%を削減、プロジェクトの効率化と時短効果が実証されたという。

  • 「QualityTracker」UIイメージ(同社資料より)

    「QualityTracker」UIイメージ(同社資料より)

「QualityTracker」は同社提供のテスト自動化ツール「T-DASH」、クラウド型モバイルテストサービス「AnyTest」との連携にも対応、「T-DASH」で作成したテスト自動化プロセスを取り入れたテスト進捗管理や、作成したテストケース集「テストラン」を利用した自動化テスト内容の確認、同じく「AnyTest」で実施したテストの確認などを「QualityTracker」上で確認できる。同社はソフトウェアテストを主軸に品質向上・生産性向上に関連する知見を体系化したテストメソッドを「QUINTEE」とし、テストの実施方法や考え方・ノウハウなどの学習コンテンツとして無料で公開するなどテスト専門会社として長年の実績を持つ。今回、それらの知見をもとにツールを開発、クラウドサービスとしてテスト管理ツールの提供を行っている。