ソフトウェアのテスト支援サービスなどを提供するバルテスは8月10日、クラウド上でモバイル端末の実機を操作できる「AnyTest」を8月16日より提供開始することを発表した。

同サービスでは市場シェアが高いモバイル端末を国内のサーバに置いているため、クラウド上で実端末を操作可能だ。エミュレータ(仮想マシン)ではなく実機を操作可能な点が特徴だという。同社はこれにより、エンジニアの生産性向上に寄与するとしている。

  • バルテスはAnyTestの提供を開始する

    バルテスはAnyTestの提供を開始する

AnyTestを利用することで、手元に端末がない場合でも実機を用いた検証やテストが可能になる。クラウド上でさまざまな実機を操作できるため、外出先や自宅からでも実機テストを実行可能だ。また、利用後のアプリデータは自動的に削除されるため、開発中のアプリなどでも情報漏洩の心配は少ないとのことだ。

同サービスはエミュレータではなく実端末を国内のサーバで管理しており、操作ラグが少ない点が特徴だという。PC上で実機を操作するのでマウスとキーボードを使って端末を操作できるほか、キーボード入力やコピー・アンド・ペーストなどショートカットコマンドにも対応する。

  • 利用可能な端末一覧画面の例

    利用可能な端末一覧画面の例

同サービスはAppium、エスプレッソ、Xctestなどのテスト自動化ツールに標準対応している。また、位置情報の取得や、Wildnetの利用、自動アドホックテストの対応、Follow me(2台同時テストが可能な機能)の利用など、実機ならではの機能も持つ。

利用料金は1アカウントあたり1カ月間に5時間以内の利用で5500円。5時間以降は30分につき440円が加算される。1アカウント100人まで利用可能。