onsemiが2022年12月31日付で、GlobalFoundries(GF)より買収した米ニューヨーク州イーストフィッシュキル 300mmウェハ工場(旧IBMの300mmロジックデバイス製造施設)の土地建物および製造装置の買収を完了させ、2023年2月8日にそれを祝うテープカット式典を開催したことを発表した。

同ファブは、onsemiにとって米国最大の300mmウェハファブとなり、CMOSイメージセンサの製造に必要な特化工程能力を備えた40nm/65nmプロセスを含む、CMOS生産キャパシティを提供し、これまでで同拠点で働いていた1000人以上の雇用も継続していくともしている。

IBMは2014年、米国内に所有していた半導体工場(ニューヨーク州およびバーモント州)をGFに1500億円を支払って譲渡したが、譲り受けたGFも紆余曲折の末、IBMの技術やIPを活用した7nmおよびそれ以降の先端プロセス開発を最終的にはあきらめた経緯があり、これらの工場の売却を模索していた。

なお、onsemiは、半導体エンジニアの育成を目的としたプロジェクトならびに教育支援として、同州にあるロチェスター工科大学に10年間で50万ドルを寄付することを約束したことも同時に発表している。