NTTドコモ モバイル社会研究所は2月20日、2022年2月に実施したオンラインでの会議でのマナーに関する調査の結果を発表した。これによると、オンライン会議でマナーを意識した行動を何もしていないとの回答は、2021年に実施した調査と比べて減少しているという。

同調査は同社が全国の15~79歳男女を対象にWebで実施したものであり、有効回答者数は6240人。

オンライン会議の実施率を2021年の調査と比較したところ、全体では2021年の26.7%から2022年には28.1%と微増した。

年代別では、10代が2021年の4割程度から2022年には約5割に拡大。シニア層を見ると、60代は2021年の16.2%から2022年は19.7%へ、70代は9.6%から12.4%と、いずれも約3ポイント増加している。

  • オンライン会議の実施率(世代別) 出典: モバイル社会研究所

オンライン会議をしている人たちが、普段からオンライン会議で意識しているマナーを聞くと、「話をしていない時にはミュートにしている」が46.7%と最も多く、2021年と比べて4.0ポイント増加した。

以下、「遅れないように事前に接続の準備をしている」(43.2%)、「家族やプライベートなものが映らないように配慮」(36.3%)、「相手の顔を映すことを強要しない」(29.8%)と続き、いずれの項目も2021年と比べて増加している。

オンライン会議時にマナーを意識した行動を「特に何もしていない」という回答者は13.9%で、2021年の16.9%から3.5ポイント減少した。

コロナ禍(新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の拡大)により多様な場面でオンライン会議が普及し、オンライン会議に慣れてきていることが示唆されると同社は指摘する。

  • オンライン会議で意識しているマナー(複数回答) 出典: モバイル社会研究所

「話をしていない時にはミュートにしている」との回答を年代別に見ると、10~20代では5割を超え、30~60代も4割以上がミュートにしている。どの世代でも、ミュートにしているとの回答は2021年と比べて増加した。

特に60代は、2021年は35.0%だったが2022年には43.4%、70代は同8.2%から27.6%と、いずれも大きく増加している。

  • オンライン会議で話をしていない時にミュートしている(世代別、複数回答) 出典: モバイル社会研究所

オンライン会議を実施している人のうち、マナーを意識した行動で「特に何もしていない」という回答者は10~70代のいずれの世代においても2021年と比べて減少した。オンライン会議時に何かしらマナーを意識した行動をするようになったと、同社は見る。

特に60代は2021年の30.0%から2022年には15.3%と半減、70代は2021年の35.3%から2022年には25.2%まで減少した。

  • オンライン会議で特にマナーを意識していない(世代別、複数回答) 出典: モバイル社会研究所