2022会計年度の業績を発表
Infineon Technologiesは、2022会計年度(2021年10月~2022年9月)の売上高が前年度比29%増の142億1800万ユーロ、事業部合計利益は同63%増の33億7800万ユーロ、売上高利益率は前年度の18.7%から23.8%に向上したことを発表した。
また、2023年会計年度第1四半期(2022年10月~12月)の見通しについて、売上高は約40億ユーロ(1ユーロ=1ドルを想定)、利益率は約25%になると予測しているほか、通年の見通しとしては、同様の為替レートで考えた場合、売上高は前年度比約9%増の約155億ユーロ(±5億ユーロ)との予測を示している。
さらに同社は今回の決算発表にあわせて、独ドレスデンに新たに300mmウェハ対応の新工場を建設する計画も発表している。この新たな工場建設には50億ユーロが投じられ、2026年秋より稼働を開始する予定。アナログ/ミクスドシグナルおよびパワー半導体を製造し、フル稼働時には年間で50億ユーロ程度の売り上げを見込むとしている。
今回の投資について、同社ではInfineonの単独投資としては過去最大規模であり、「European Chips Act(欧州半導体法)を通じて十分な資金調達ができることを期待している」(同社CEOのJochen Hanebeck氏)と述べているほか、新工場建設により最大1000人の高度な専門職の新規雇用創出を見込んでいるともしている。
なお、同社はドレスデン工場に加えてオーストリアのフィラッハにて2021年9月より300mmウェハ工場を稼働させており、アナログ/パワー半導体の300mm化を推進している。