日本電気(NEC)は11月2日、文部科学省が実施する令和5年度全国学力・学習状況調査に向け、「全国の教育委員会におけるデジタルツール導入状況に関する実態調査」を実施し、その結果を公開した。2023年4月にオンライン全国学力テスト実施予定の一方、テストの実施に必要となる学習eポータルを3割の自治体が未導入であった。

  • 学習eポータルの導入状況

    学習eポータルの導入状況

全国222自治体に学習eポータルの導入状況を聞いたところ「導入している」と答 えたのは148自治体(67%)、導入していないが74自治体(33%)であった。

学習コンテンツの導入状況については、「導入している」が197(89%)、「導入していない」が24(11%)。学習コンテンツ別では「ラインズeライブラリアドバンス」を73自治体(33%)が導入しており最多。続いて「ミライシード」が43自治体(19%)であった。

  • 学習コンテンツの導入状況

    学習コンテンツの導入状況

オンライン授業支援ツールの導入状況を尋ねると、「導入している」が178 自治体(80%)、「導入していない」が37自治体(17%)。

また、フィルタリングサービスの導入状況を聞いたところ、導入していると答えたのは196自治体(88%)、導入していないが18自治体(8%)であった。

  • オンライン授業支援ツールの導入状況

    オンライン授業支援ツールの導入状況

これらの結果から、2023年4月には学習eポータルの導入が必須である状況下 で、3割の学校が未導入である状況が明らかとなった。

  • フィルタリングサービスの導入状況

    フィルタリングサービスの導入状況