KDDIは10月18日、法人向けのXR(Extended Reality)サービスを取り揃えたサイト「えらべるXR」を開設した。XRとはAR(Augmented Reality:拡張現実)やVR(Virtual Reality:仮想現実)、MR(Mixed Reality:複合現実)などの総称であり、同サイト上では各領域のサービスをカタログとして紹介している。

  • 「えらべるXR」の提供サービス例

    「えらべるXR」の提供サービス例

大容量データの高速通信を伴うXRサービスは、エンターテインメント領域だけではなくビジネスでの活用も期待されている。例えば、XR技術を活用した遠隔での技術支援や作業指示は人材育成や作業の効率化を実現し、企業が抱える人材不足の問題解消にも寄与すると考えられる。

また、遠隔地にいながら観光地やイベントを体験できるなど、新たな顧客体験の価値創出も見込める。KDDIはXRサービスによって、業務効率化や利便性の向上、顧客企業の事業拡大などを支援する。

サイト上では、観光地や商業施設において利用者の場所に応じたARまたはVRコンテンツを作成し配信できる「KDDI XR Cross Portal」や、遠隔での技術支援や作業指示によって人材育成や作業効率化を支援する「Vista Finder Mx」など、ユーザー企業各社の目的に応じたさまざまなサービスを提供して、DX(デジタルトランスフォーメーション)や課題解決に寄与するという。

想定される用途 サービス名称 概要
遠隔作業・支援 Vista Finder Mx AR技術を活用し、遠く離れた作業現場から、スマートフォン・タブレット・モバイルパソコンなどで撮影した映像を、簡単・安全・高品質に生中継する遠隔作業支援システム
イベント・観光・体験・買い物 au XR Door スマートフォンのカメラ越しに現れるARのドアの先では、遠隔地の360度VR空間を体験できる
KDDI XR Cross Portal 自治体や企業自身で利用者の体験場所に応じた、最適なAR/VRコンテンツの作成・配信が行える
MR・ARガイド au ビジュアルガイド生 オーディオガイドと同様なシーンで活用できる、スマートグラスを用いた映像による解説サービス
プレゼンテーション STYLY 高品質なMRコンテンツを活用してリッチなプレゼンテーションを実現する
不動産内覧 ZENKEI Spaces 遠隔地同士でVR空間を共有できるリアルタイムなメタバース不動産案内サービス