小山工業高等専門学校(小山高専)電気電子創造工学科 干川尚人 准教授、物質工学科 高屋朋彰 准教授とMOOBONの研究グループは、教育機関向けに学生の出席状況の自動登録と情報共有を行うデジタルトランスフォーメーション(DX)を達成するアプリケーションサービス「OKPASS」(オーケーパス)を開発したと発表した。

  • 「OKPASS」サービスの概要

    「OKPASS」のサービスの概要

このサービスは、学生が教室に設置された受付端末に二次元バーコードを読み込ませることで出席を報告できるほか、 クラウドサービスサイトのユーザーメニュー(マイページ)から 欠席や遅刻などのメッセージを学校へ連絡することができる。

  • 教室に設置された受付端末

    教室に設置された受付端末

また、これらの情報は リアルタイムにDX出席簿に反映され、 学校の教職員間で共有できるという。

  • 欠席連絡の画面

    欠席連絡の画面

さらに、Microsoft 365を導入している教育機関であれば、新たなID・パスワードの管理は不要で、2クリックでサービスサイトへアクセス可能だという。

OKPASSでは クラウド基盤上にシステムアプリケーションが動作し、 教室に設置されたバーコードリーダーまたはオンラインのサービスサイトから学生本人が登録操作をすることでDX出席簿に自動記録する。

  • 二次元バーコードによる報告は自動的にDX出席簿へ登録(教職員が手動で編集も可能)

例えば遅刻した学生がいても、 教職員はわざわざ教室へ行って確認せずとも、 クラウド上に記録されたデータを確認することでリアルタイムに状況を把握できる。また、 学生の登校状況が不安な保護者へショートメッセージサービスで情報共有できる仕組みも有しているという。

現在、 小山高専にて200名規模の実証実験を実施しており、 学生や保護者観点の利便性や教育現場における運用性などを検証し、その後、2022年度内にサービス商用化を目指している