Googleの提供するRSSリーダー「Google Reader」の提供が終了してから9年が経過した。GoogleがGoogle Readerを廃止した本当の理由は定かではない。主要開発メンバーの引き抜き、それに伴う開発の停滞、Google+など当時Googleが取り組んでいたサービスとの関係、さまざまな要因が関係しているとみられるが、ともあれGoogle Readerのサービスは終了した。

今日でもRSSは情報発信および情報収集の重要な機能として活用されており、Google Reader以降に代替候補として台頭したサービスは現在でも継続している。RSSに対する需要は常に存在している状態だ。もしかするとこの状況に、ちょっとだけ変化が生まれるかもしれない。

BetaNewsは8月22日(現地時間)、「Google is finally bringing an RSS reader back to the desktop」において、デスクトップ版のGoogle ChromeにRSSリーダがバックポートされていると伝えた。Google Readerの復活を意味するものではないが、動向として注目しておきたい。

GoogleはすでにiOS版とAndroid版のChromeにRSSリーダを含めている。Googleはこの機能をデスクトップ版のChromeと、ChromeOSにバックポートしていくことを決定したようだとBetaNewsは報じている。

こうした機能が往年のWeb版Google Readerと同じ機能をするものにはなるとは考えにくいが、GoogleがChromeにRSSリーダの実装を含めることを検討していることは興味深い。今後どのように推移していくのか注目される。