Microsoftは8月9日(米国時間)、Windows 11向けの累積更新プログラム「KB5016629」をリリースした。この更新プログラムでは、一部のユーザーに発生していた[スタート]メニューが開けなくなる問題が修正された。また、2022年7月22日にプレビューリリースされていた「KB5015882」における変更内容の一部もKB5016629に含まれており、フォーカス アシストの新しいオプションや、初回起動時にWindows 11を最新バージョンに更新するオプションなどといった新機能が追加されている。

Microsoftによれば、Windows 11を利用している一部のユーザーに、[スタート]ボタンのクリックやタップ、およびキーボードショートカットを使用して[スタート]メニューを開こうとしても、画面が反応せずに[スタート]メニューを表示できない問題が発生していたという。KB5016629を適用することで、この問題は解消される。

KB5016629には、この[スタート]メニューの問題の修正に加えて、2022年7月22日にリリースされたプレビュー更新プログラムの「KB5015882」における一部の修正内容も含まれている。KB5015882の主な修正内容としては次のものが挙げられている。

  • フォーカス アシスト機能が有効な場合でも、重要な通知を受け取ることができるようにするオプションを追加
  • Windows 11の初回起動時に、最新バージョンに更新するオプションを追加
  • キーボードの再生ボタンと一時停止ボタンを使用するとエクスプローラーが動作しなくなる問題を修正
  • [スタート]メニューのコンテキスト メニューを使用して外部モニターがデバイスに接続された際に、エクスプローラーが動作しなくなる問題を修正
  • タスクバーの検索アイコンにマウスポインターを合わせたときに、閉じることができない空白のウィンドウが表示される問題を修正
  • 特定のトラブルシューティングツールを開くことができない問題を修正
  • Windows 11 OSビルド22000.856における主な変更点

    Windows 11 OSビルド22000.856における主な変更点

KB5015882におけるその他の変更内容は、次のリリースノートにまとめられている。

KB5015882はプレビューリリースであったために手動でのインストールが必要だったが、今回リリースされたKB5016629についてはWindows Updateから自動的にダウンロードおよびインストールが実施される。また、Microsoft Updateカタログから手動でダウンロードして適用することもできる。