Betanewsは7月25日(米国時間)、「Microsoft rolls back KB5014668 update for Windows 11 because it broke the Start menu」において、MicrosoftがWindows 11向けの更新プログラム「KB5014668」に対してロールバックを実施したと伝えた。

Microsoftは2022年6月23日にKB5014668をプレビューリリースしたが、この更新プログラムをインストールした複数のユーザーから[スタート]メニューが開かなくなったという報告が寄せられていた。今回のロールバックは、このスタートメニューの問題を解消するためのものとなる。

ロールバックはWindows Updateの「既知の問題のロールバック(KIR: Known Issue Rollback)」と呼ばれる機能を利用して行われる。これは、適用済みの更新プログラムに対して、問題の原因となっている箇所のみを元の状態に戻す機能である。問題に影響しない部分は、アップデート後の状態が維持できるというメリットがある。

KB5014668で発生したスタートメニューとそれに対するKIRに関する情報は、Microsoft公式の「Windows 11 の既知の問題と通知」ページでアナウンスされている。

  •   Microsoft rolls back KB5014668 update for Windows 11 because it broke the Start menu

    Microsoft rolls back KB5014668 update for Windows 11 because it broke the Start menu

問題の原因は明らかにされていないが、KIRは2022年7月22日に実施されており、自動的に伝達されるまでに最大で24時間かかる場合がある旨が伝えられている。もし、KB5014668のインストール後にスタートメニューに問題が発生している場合は、このKIRによって解決される可能性が高い。

Microsoftではこの問題の影響範囲についても言及してないが、KB5014668はオプションの更新プログラムであるため、影響を受けたユーザーはごく一部の範囲に限られる可能性があるとBetanewsでは指摘している。