テレワークが通常の業務形態として定着しつつあることで、ビジネスシーンではより効率的な業務運用と管理が必要となっている。Web会議はこうした運用を実現する中心となる技術であり、Web会議にビジネスフローのさまざまな機能を統合することでより広範囲な管理や運用を実現する取り組みが進められている。

Microsoftは7月19日(米国時間)、「Microsoft Inspire 2022: Innovations coming to Teams - Microsoft Tech Community」において、Microsoft Teamsにおける新機能や改善点、今後公開される機能などを伝えた。MicrosoftはMicrosoft Teamsをハイブリッドワークにおいて重要なサービスと位置づけており、積極的に機能追加とサービスの統合を行っている。

  • Microsoft Inspire 2022: Innovations coming to Teams - Microsoft Tech Community - Excel Live

    Microsoft Inspire 2022: Innovations coming to Teams - Microsoft Tech Community - Excel Live

紹介されている主な新機能や改善点は次のとおり。

  • Excel Live - Microsoft Teamsの会議中に誰もがリアルタイムにMicrosoft Excelデータを編集できる機能。シートビュー機能もサポートされており、ブックを共有するほかのユーザを混乱させることなく、必要に応じてデータの並べ替えを行ったりフィルタ処理を行うことが可能。2022年8月のパブリックプレビュー版から利用できるようになる予定
  • チームディスプレイ - スタンドアロンデバイスとしてもセカンドディスプレイとしても使用することができるチームディスプレイのポートフォリオを拡大。オフィスとホームが混在するハイブリッド環境における作業をシームレスにサポート
  • 共同注釈機能 - 会議で共有されているコンテンツの上に自由に描画・入力・反応を行うことができる機能。デスクトップ画面の共有中に注釈モードを有効にすると、画面に入力を行いながら会議を進めることができる。
  • ウェビナー - 5月に導入したウェビナー機能を強化。イベントに固有の登録詳細と設定をカスタマイズするためのオプションを拡充。2022年8月のパブリックプレビュー版から利用できるようになる予定
  • 共有チャンネル - テナントを切り替えることなく複数の組織が1つの共有スペースから会話、会議スケジュール設定、ファイル共有と共同編集、アプリでの共同作業を行うことができる機能。2022年7月に一般公開
  • チャット機能強化 - ビデオメッセージを簡単に録画して送信する機能であるビデオクリップ機能、重要なメモの保存や整理された状態の維持に使用できる自己チャット機能、リアクションの拡充(2022年9月に一般公開予定)、LinkedInの統合、Dynamics 365レコードとのリンク機能など
  • 電話との連携 - 固定電話や携帯電話との連携機能の強化、そのほか各種通信プラットフォームとの統合
  • インテリジェントカメラの対応強化

Microsoftは、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)以降の業務スタイルをオフィスとホームの双方からというハイブリッドモデルを想定し、Microsoft Teamsの機能強化に取り組んでいる。