日鉄ソリューションズ(NSSOL)、アラクサラネットワークス、サイバートラストの3社は6月29日、サステナビリティを考慮したICTインフラの実現を目指し協業を開始したことを発表した。

  • 本技術検証対象技術・製品

    本技術検証対象技術・製品

具体的には、各社が保有しているICTインフラ保守に関する技術・製品を組み合わせることで、装置の保守期間を最長10年間まで提供し、顧客のインフラ維持費用低減や機器群の調達/廃棄の課題を軽減するほか、ICT戦略立案リソース確保など事業推進へ貢献を目指すとしている。

NSSOL、アラクサラ、サイバートラストの3社はそれぞれが保有しているICTインフラ保守に関する技術・製品を組み合わせることで、最長10年間のネットワーク機器群の保守提供を実現し、顧客のICTインフラ維持に関する検討負荷を大幅に削減することを目指すという。

保守可能期間を延長することで計画業務の頻度を減らし、各企業の情報システム部門は、計画業務にあてていたリソースをICT戦略立案といった事業推進に必要な業務にあてられるようになるとしている。

  • ネットワーク機器群導入における時系列

    ネットワーク機器群導入における時系列

NSSOLのサーバ・ストレージ製品「HAGANE」は、国内外での安全保障分野で求められる品質基準をクリアし、提供し続けてきた実績を活かして製造業等の一般の顧客向けにも提供を行っている。アラクサラのネットワーク・運用監視製品「AXシリーズ」は、自社開発のスイッチを中心としたミッションクリティカル業務向けに多数の実績のある高信頼なネットワーク製品で、L2/L3スイッチやルータ、無線アクセスポイントに至るまで、多様なネットワークを構成できる豊富なラインナップ。運用管理・監視用ソフトウェアも提供し、最長10年の保守対応を実現させている。

サイバートラストのオペレーティングシステム「MIRACLE LINUX」は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)をベースに開発し、CentOS Linux 8とのバイナリ互換を維持している国産Linux OS。従来のCentOSの利便性を維持しながらMIRACLE LINUXの安全性と信頼性により、長期継続利用可能なLinuxシステム環境を提供しているということだ。

なお、この協業による最大10年の保守を可能としたICTインフラは、NSSOLおよびアラクサラの販売会社を通じて提供する。