NECは6月20日、設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理するPLM(Product Lifecycle Management)のクラウドサービス「Obbligato(オブリガート) for SaaS」に、含有化学物質管理機能や開発プロジェクト管理機能を追加して、7月1日より新たに提供すると発表した。

提供価格は、初期費用が240万円から、月額利用料が16万円からとなる(含有化学物質管理機能を20名で利用する場合)。同社は今後3年間で200社への提供を目指す。

  • Obbligato for SaaSの提供機能のイメージ

含有化学物質管理機能は、同社の含有化学物質管理パッケージソフト「ProChemist/BM」を統合したもので、環境法規制や業界動向への対応、調査様式や対象物質の改変などを支援する。電機電子業界向け標準スキーム「chemSHERPA」、自動車業界向け化学物質情報交換サービス「IMDS」と連携しており、2024年度に両業界統一の方式を目指しているchemSHERPAの新バージョンにも対応する予定だ。加えて、同機能では、CMRT(紛争鉱物対応調査)にも標準で対応する。

開発プロジェクト管理機能では、タスクを構造化し、関連する製品情報・成果物、チェック項目を統合管理する機能を提供する。プロジェクトタスクの進捗状況の見える化(アラーム表示)や、人や設備の負荷状況の一元管理により、最適なスケジューリング立案を支援する。