ワークスモバイルジャパンは6月13日、建設現場の実態・意識に関する調査結果を発表した。これによると、建設業で2024年4月に施行予定の残業規制に現場で働く人の8割が未対応と回答している。

  • 労働時間規制の認知度と対応施策の有無 資料:ワークスモバイルジャパン

同調査は同社が1月24日~2月4日の期間にインターネット調査により実施したもので、サンプル数は施工管理者が1092人、現場作業員/職人が996人の計2088人。残業の上限規制の認知度を見ると、「わからない・聞いたことがない」が68%に上る。また残業の上限規制への対応では、「特に何も対応していない」が78%を占めている。

  • 残業時間起因ストレスを感じる比率と離職・転職の検討率 資料:ワークスモバイルジャパン

残業時間が原因でストレスを感じているかどうかを聞いたところ、20~30代の施工管理者の54%以上が感じており、また44%が離職・退職を検討中だと回答した。

  • 施工管理者の現場実態と協力会社との作業調整時間数 資料:ワークスモバイルジャパン

施工管理者に現場の実態を聞くと、「協力会社との調整・情報共有に時間がかかる」との回答が33%あり、そのため月間1人あたり約17時間を割いている。