中国スマホ勢はトップ3をHonorが追い上げ

中国のスマホ市場は2021年下半期から弱さの兆候を示し始めており、Xiaomi(Redmi、POCO、Black Sharkを含む)、OPPO(Realme、OnePlusを含む)、Vivo(iQooを含む)の2022年第1四半期の生産量はそれぞれ4450万台、4050万台、2350万台にとどまった。

販売市場におけるこれら3社の製品計画の重複が大きいため、四半期はじめの4Gローエンドプロセッサチップの納期の遅れや中国市場での販売の低迷などの要因が生産実績に直接影響したという。

OPPOとVivoは、中国での市場シェアが大きいため、大幅な減少となった一方で、Honorが中国市場に焦点を当てる販売戦略をとり、急速に伸ばしたことで、同様に中国の内需市場に焦点を当てているXiaomi、OPPO、およびVivoがその影響を受けることとなった。TrendForceは、Honorの市場シェアの急速な上昇を確認しており、中国での市場シェアはXiaomiを上回り、2022年中にOPPOとVivoに近づくと予測している。

5Gが成長、2022年の市場シェアは50%

2022年通年の流れを見ると、上半期は主に中国の都市封鎖とウクライナ問題、下半期はインフレの影響が収まらないことから、TrendFroceでは年間生産量は約13億3300万台にとどまると予測している。また、中国がゼロコロナ政策を2022年第3四半期まで継続するのであれば、インフレとエネルギー不足を背景に、世界のスマホ市場はさらに下方修正となる可能性があるとしている。しかし、その一方で5Gスマホは着実に成長しており、2021年の世界市場に占める割合は38%に達した。グローバルで5G基地局のカバーエリアが拡大しており、世界シェアは2022年内に50%に達し、6億6100万台となると見られ、そのうちAppleがシェアの大半を占める見込みだという。