NECソリューションイノベータ4月20日、高精度測位補正技術(MADOCA)によって生成された補正情報を活用することで、高精度な衛星測位を支援する「NEC 高精度衛星測位ソフトウェア」の開発を発表した。

同ソフトウェアでは、全球測位衛星システム(GNSS、Global Navigation Satellite System)の観測データと、準天頂衛星システム「みちびき」から得られたMADOCAによる補正情報を活用し、同社独自の測位アルゴリズムによって、センチメートルレベルの位置情報(緯度・経度・高度)を提供することが可能だ。

  • 「NEC 高精度衛星測位ソフトウェア アプリケーションライブラリ版」のシステム構成

車の自動運転やドローンを利用したメンテナンス作業など、位置情報を活用するさまざまな場面で同ソフトウェアを利用することで、安全・安心の確保や業務効率化を実現できる。

同ソフトウェアは、ビズステーション社製の「VRSC対応受信機とAndroidコントロールアプリDrogger-GPS」に先行して採用されており、GNSS測量や森林・山林測量などの支援に活用していくという。

なお、同日より、同ソフトウェアを利用したAndroidアプリケーション用の「NEC 高精度衛星測位ソフトウェア アプリケーションライブラリ版」の販売も開始する。販売価格(税別)は、1ライセンスあたり2万円となる。

受信機などのハードウェアおよびソフトウェアを組み込むアプリケーションは別途必要。現状では、ビズステーション社製受信機または、u-blox社製GNSSモジュールが組み込まれている受信機で利用が可能だ。