レノボ・ジャパンは4月13日、エンタープライズ向けAR/VRソリューションブランド「ThinkReality」シリーズから、ARソリューションセット「ThinkReality A3 Industrial Edition」と、ARスマートグラス単体の「ThinkReality A3 PC Edition」を発売した。

  • ThinkReality A3 PC Edition

    ThinkReality A3 PC Edition

「ThinkReality A3 Industrial Edition」は、ハードウェアとソフトウェア、サービスを1つにまとめたARソリューションセット。ARスマートグラス「ThinkReality A3」、スマートフォン「motorola edge30 PRO」、アタッチメントパーツの「Industrial Kit」、Industrial Frameのハードウェアに加え、2つのソフトウェアソリューション「ThinkReality Cloud Portal」、「holo one sphere」、そしてオンラインサポートが含まれる。

  • 左:ThinkReality A3 PC Edition、右:ThinkReality A3 Industrial Edition

    左:ThinkReality A3 PC Edition、右:ThinkReality A3 Industrial Edition

ARスマートグラス「ThinkReality A3」は、CPUにQualcomm Snapdragon XR1を搭載。片眼1080pの高解像度ディスプレイにトラッキング用のデュアルフィッシュアイ、800万画素カメラを採用し、ステレオスピーカーと3つのマイクを備える。6DoFに対応し、ルームサイズの空間トラッキングが可能。130gの軽量設計で折りたたんで持ち運ぶことが可能。

現場に持ち込んで作業することを想定した設計で、防水規格のIP54に準拠し、Industrial Frameはアイウェアの米国規格ANSI Z87.1に適合。同梱のスマートフォンと接続し、場所を選ばずネットワークにアクセスできる。

  • ThinkReality A3 PC EditionはノートPCのバーチャルモニターとして活用

    ThinkReality A3 PC EditionはノートPCのバーチャルモニターとして活用

「ThinkReality Cloud Portal」はデバイス・ユーザー・アプリを一括管理でき、各拠点にあるThinkReality A3を回収することなく、システムアップデートやユーザー情報の更新が行える。「holo one sphere」は、ユーザーが独自に作業手順の作成やA3で表示したいPDFや3Dモデル登録を行えるクラウドサービスがセットになった、ワークフローやリモート支援用のツール。作業手順をAR表示して作業品質の維持やトレーニングに活用する、作業員目線の映像を共有してエキスパートが遠隔地から指示を出す等のサポートが可能。

グラフィックチップを搭載したハイエンドなノートPCと接続してバーチャルモニターとして活用でき、最大5つの画面を表示できるためスペースが限られた場所でも広い画面領域で作業が可能。また周囲の人に画面を見られることがないため、秘匿性が高いデータを扱う際にも便利だとする。

価格はThinkReality A3 Industrial Editionが544,500円(税込)。ソフトウェアとオンラインサポートは年間ライセンス形式で、2年目以降は更新料が必要。ThinkReality A3 PC Editionが192,500円(税込)。