NECは9月1日、量子インスパイア型のシミュレーテッドアニーリング利用サービス「NEC Vector Annealing サービス(NECベクトルアニーリングサービス」と、量子コンピュータの概要やシミュレーテッドアニーリングマシンの使用方法などを学べる教育サービスの提供を発表した。両サービスとも2021年11月から提供を開始する。

NEC Vector Annealing サービスは、NECが研究・開発を進める量子アニーリング処理に適した独自開発のアルゴリズムを組み込んだソフトウェアを、ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」上で動作させ、クラウドサービスとして提供するものだ。このアルゴリズムは、実用場面において課される様々な制約条件を利用し、組み合わせ最適化問題に対する解の探索範囲を絞り込むため、効率的に解決することが可能だという。

サービス利用者は、直接シミュレーテッドアニーリングマシンを利用して、大規模な組み合わせ問題の超高速処理を行える。

教育サービスは、量子コンピュータの概要が学べる基礎コース(企画、DX推進者向け)と、アニーリングマシンのツールや使用方法などが学べる実践コース(システムエンジニア向け)を提供する。