ウェザーニューズは7月19日、同社が提供するアプリ「ウェザーニュース」において、利用者の位置、気象情報、アプリの利用履歴から分析したインサイトの3つを掛け合わせて広告を配信する「天気連動型動画広告」の運用を開始すると発表した。

  • 「天気連動型動画広告」の広告掲載イメージ

「ウェザーニュース」は、2020年7月に「天気連動型広告」を開始した。アプリ利用者の位置情報とウェザーニュースの天気情報を掛け合わせて、現在地の気象状況に合わせて1kmメッシュで広告を出し分けることで、通常の広告と比較して広告のクリック率が20%から50%増加したという。

このたび、「天気連動型動画広告」へとアップデートしたことで、アプリの利用情報に基づいたインサイトを活用した広告の出し分けと、同アプリのコンテンツを活用した訴求力の高い動画広告の配信が可能になった。

同サービスは、利用者の位置情報から、1kmメッシュの細かさで広告を出し分けすることがができる。アプリの利用者がいる場所の気象状況にマッチした広告やクリエイティブが表示されることで、よりメッセージが伝わりやすくなるという。

広告の出し分けに用いる条件は、天気、気温、体感、UVインデックス、熱中症指数、洗濯指数など、天気や生活に関わる10種類以上の要素から選択可能である。加えて、利用者のインサイトは、利用者が過去にアプリ内でアクセスしたコンテンツの傾向から、「お洗濯情報」や「紫外線予報」など、利用者の需要に合わせた要素を選択できる。

  • 広告主が出稿した動画広告だけでなく、同アプリ独自の動画コンテンツも配信される

現在の広告市場は、3rd Party Cookieの制限の動きが強まり、AppleでもiOS14.5による広告IDが本人承認になるなど、ユーザーのプライバシーを守る施策が続いている。こうした動きの中で同社は、独自の気象情報と、24時間生放送の気象情報チャンネルを運営する動画制作機能を最大限に活用して、新たな時代の広告サービスの展開を狙っている。