NTT東日本と清水建設は7月15日、建物運用のDX(デジタルトランスフォーメーション )に向け協業を開始すると発表した。NTT東日本の地域活性化を支えるコンピューティング基盤(地域エッジ)と、清水建設が開発した建物運用のDXを図るオペレーションシステム「DX-Core」を連携させる。

「DX-Core」は、建物内の建築設備やIoTデバイスを相互連携を可能にする建物運用デジタル化プラットフォーム機能を備えた基本ソフトウエアで、新築、既存を問わず実装可能。両社は今回の連携により、同一地域に複数拠点を構える事業者やスマートシティの建物群を運用する自治体などに対して、DX-Coreによる建物運用ソリューションをコンピューティング基盤とパッケージで提供し、導入コストとランニングコストの削減につなげる考えだ。

  • 同協業による取り組みイメージ

協業に先駆け、同ソリューションを清水建設が開発中のオフィス「MEBKS豊洲」に適用し、その実証結果を踏まえ全国へ展開する。同一地域に複数拠点を構える不動産会社や銀行、チェーン店経営者、さらにはスーパーシティやスマートシティの運営者などに対して、建物群の運用の効率化を提案を行い、NTT東日本は地域エッジ利用者、清水建設はDX-Coreの新規契約者の獲得を目指す。

両社は今後、同協業を建物運用ソリューションの提供だけにとどめず、清水建設が全国に導入しているDX-Coreのシステムメンテナンスにも拡大する予定だ。