レノボ・ジャパンは7月6日、エッジ/IoTに特化した「ThinkEdgeシリーズ」を発表し、エッジコンピューティング専用端末「ThinkEdge SE30」と「ThinkEdge SE50」を新たにリリースした。

ThinkEdge SE30は、約0.81LサイズのコンパクトなエッジIoT専用端末で、第11世代インテル Core i5-1145GRE / i3-1115GREプロセッサーを搭載。ビデオポートはType-C、Thunderbolt 4のほか、Core i5モデルはDisplayPortを、Core i3モデルはHDMIを備えている。

  • ThinkEdge SE30

OSはWindows 10 IoT Enterprise LTSC、Ubuntu Server、Ubuntu Coreから選択可能。その他、MIL-STD810Hに準拠し、稼働温度は-20~60℃で、屋外での利用も想定する。

通信は、Wi-Fi、Bluetooth、RJ-45のほか5Gや4G(LTE)にも対応する。価格は、158,400円(税込)から。

ThinkEdge SE50は、約2Lのファンレス筐体に第8世代インテル Core i7-8665UE /Core i5-8365UE プロセッサーを搭載。グラフィックスに3rd Gen インテルMovidius VPUも搭載可能で、画像分析やDeep Learningなどに向いている。

  • ThinkEdge SE50

MIL-STD810H準拠で、P50による防塵性能、稼働温度0~50℃に対応。通信環境は、RJ-45のほか、車載ネットワークやFA、産業機器などで使われているシリアル通信プロトコルCAN、LEDライトやPLCとの接続に適したDIO採用モデルも選択できる。

価格は224,400円(税込)から。

  • 新製品の通信機能

  • インターフェース

新製品の発表に際してレノボ・ジャパン 執行役員 副社長 安田稔氏は、「IoTデータの爆発的な増加により、機械学習やAI による推論処理などEdge IT領域でのパフォーマンスのニーズが増加している。このような状況を考えると、クラウドとEdge ITの分業は更に加速すると予想している。Edge ITで情報の収集とアクションを行い、さらに分析と推論を行って、それをクラウドに蓄積して二次利用していくようになる。今回の新製品はEdge IT領域のさらなるビジネスの拡大、ニーズの多様化に対応するための新製品だ。例えば、グローバルで調達可能なデバイスがほしい、汎用PCに近いコストパフォーマンスの製品がほしい、Computer VisionなどEdge IT領域に求められる処理性能の高い製品がほしいという要望に応えるべく、ポートフォリオを拡充する。今後、IoTによるDXが広がっていく中で、この分野のビジネスのオポチュニテイをレノボとして確保していくのが目的だ。レノボのスケールメリットを活かせる領域でもある」と述べた。

  • レノボ・ジャパン 執行役員 副社長 安田稔氏