JR東日本とソフトバンクは2月26日、建設工事のリモート監督業務の実現に向けて、JR東日本の千手発電所(新潟県十日町市)の大規模取替工事において、5Gとデジタルツインを活用した実証実験を2021年夏頃から開始すると発表した。

千手発電所では、発電機や水車を支える設備などの大規模取替工事を実施している。施工段階では、JR東日本が工事現場で構造物の寸法や鉄筋の種類・位置が設計図通りかなどの品質確認を行うが、現在はオフィスから工事現場への移動と確認作業に時間を要しているという。

実証実験では、建設現場で画像や点群データを取得し、現地状況を仮想空間に再現するデジタルツインを活用して、オフィスなどの遠隔地で品質確認などの業務を行う。画像や点群データの取得にはドローンなどのさまざまなツールを活用し、人手に頼らないデータの取得・確認手法を検討する。

また、取得したデータの伝送には高速・大容量通信などの特徴を持つ5Gを活用することで、遠隔地から工事の状況をリアルタイムに把握できるようにする。

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