Google Cloud公式ブログは7日、Google Cloud Platform上でGoogle Kubernetes EngineのためのCI/CD(continuous delivery)パイプラインが数クリックで設置できるようになったことを紹介している。

複数台のクラスタ環境を用いて、コンテナの自動化された運用を実現するオープンソースKubernetes。数多くのクラウドで実装されており、アプリやWebサイトの負荷分散や応答速度の向上などのメリットを提供している。GCPではGoogle Kubernetes Engine(GKE)として提供、米Pizza Hutが、米国最大のスポーツイベントスーパーボウルの際に急増するトラフィックにGKEのメリットを活かしたスケールアップを実現している(Pizza Hut: Delivering pizza where and when customers want it)。

多くの開発チームが摩擦の無い方法でコードの構築、テスト、デプロイを実践しようとしているが、Kubernetesを使い始めたばかりのチームにとって、従来のCI/CD(継続的統合および継続的デリバリー)ツールを用いると時間がかかり、エラーが発生しやすい作業になりがちであるという(アプリケーションの構成ファイルの作成、CI/CDサーバーのセットアップ、構成ファイルの更新の確認、またはKubernetesクラスターへの正しい資格情報を持つイメージの展開など)。

今回、これらの手間を省く機能「Automated deployment for GKE」(α版)を加えたことを公式ブログは紹介している。GoogleのCI/CDツールCloud Buildを用いて、Githubなどのソースコードレポジトリからソースを取得し、Dockerファイルのビルド、Googleによるレコメンデーションが記載されたYAMLによるKubernetesの設定、とパイプラインを構築する方法を紹介。動画も設置している。機能はGoogle Cloud Consoleからはじめられ、ドキュメントも設置してある。