ルネサス エレクトロニクスは2月17日、セキュアな超広帯域無線通信(Ultra Wide Band:UWB)用低電力チップの設計を手掛けるスイス3db Accessと、セキュアなアクセスが可能なUWBソリューションの実現に向けて協業することを発表した。
今回の協業により、ルネサスはスマートフォン、スマートウォッチ、自動車、およびその他のIoT用途向けに設計された3dbのUWB技術のライセンスを受け、このRFと自社のマイコンを組み合わせることで、スマートホーム、IoT、インダストリー4.0、モバイルコンピューティング、およびコネクテッドカー向けソリューションの開発を行っていくとしている。
これにより、ルネサスのユーザーは、IEEE802.15.4zデュアルHRP/LRPに準拠し、LRPモードのサポートを通して10分の1の低電力消費を実現するRFアーキテクチャを使用した、高度なUWBソリューションにアクセスすることが可能になると両社では説明している。
なお、両社は第1弾の取り組みとして、既存のUWBソリューションをルネサスのポートフォリオに加える作業を進めるとしているほか、将来的には3dbがあらゆる市場に向けて新しいUWBソリューションを開発できるようなビジネス・エンゲージメントについても話し合いを進めていきたいとしている。
