クラスキャットは2月4日、深層学習モデルをベースとした多言語対応の自動テキスト要約サービス「ClassCat Text Summarizer Multilingual Edition v1.0」の提供を開始した。価格はオープン。将来的なリリースでは対応言語を増やすとともに、同社独自のクライアント・アプリケーションによるサービスも提供を予定している。

新サービスはサードパーティ向けにRESTful APIおよび開発者向けSDKとして提供し、要約されたテキストを他言語に翻訳するサービスも併せて利用を可能としている。v1.0リリースでは、日本語と主要な印欧語(英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ポルトガル語)に対応している。

また、深層学習ベースの最新技術による自然言語処理モデルを採用しており、高品質なテキスト要約が可能としており、モデル実装は深層学習フレームワークのデファクトスタンダードであるTensorFlow 2.1とPyTorch 1.3を利用し、自動テキスト要約は一般に抽出型と抽象型に分けられるが、新サービスは文を選択する抽出型に該当するという。

さらに、要約テキストの翻訳サービスも併せて提供することで、例えばスペイン語の長文ニュースを日本語の要約文として瞬時に読み出すことができる一方で、日本語の長文テキストを要約した上で他国語に翻訳することも可能としている。

加えて、モデルはStandardモデルとAdvancedモデルが用意されており、Standardモデルは標準的な人工知能(ニューラルネット)モデルで、AdvancedモデルではTransformersベースのBERTをはじめとするNLP(自然言語処理)技術のモデルが利用できる。