MM総研は11月21日、携帯キャリア4社(au、ソフトバンク、NTTドコモ、楽天モバイル)において、自社グループで提供するポイントおよび決済サービスの利用状況「クロスユース率」の調査結果を発表した。回答者は、15歳~79歳の男女5万3427人。

クロスユース率とは、携帯電話利用者が契約先の携帯キャリアが提供するポイントあるいは決済サービスをどの程度利用しているかの比率。これが高いほど「利用者の囲い込み」につながっていることになるという。

契約先のキャリアから付与されるポイントを「最も利用している」と回答した人の比率は、「楽天モバイル(楽天スーパーポイント)」がトップ(69.0%)で、次いで「ソフトバンク(Tポイント)」(40.7%)だった。なお、Tポイントはソフトバンクと提携関係にある。

  • 携帯キャリアとポイントサービスのクロスユース状況 資料:MM総研

  • 携帯キャリアとポイントサービスのクロスユース状況(上位5サービス) 資料:MM総研

各キャリア(グループ企業含む)が提供するクレジットカードの利用については、「楽天モバイル」ユーザーの75.3%が「楽天カード」を所有し、60.8%が「最も利用している」と回答した。他キャリアについては、NTTドコモのユーザーによる「dカード」利用が11.8%、ソフトバンクのユーザーによる「Yahoo!JAPANカード」の利用が10.5%、auユーザーによる「au WALLET クレジットカード」の利用が6.0%だった。

各携帯キャリア(グループ企業含む)が提供するQRコード決済については、ソフトバンクのユーザーによる「PayPay」メイン利用率が15.9%と最も高く、これに「楽天モバイル」ユーザーによる「楽天Pay」の利用が続いた。

  • 携帯キャリアとQRコード決済のクロスユース状況 資料:MM総研

  • 携帯キャリアとQRコード決済のクロスユース状況(上位5サービス) 資料:MM総研