リコーは9月18日、同社が手掛けるクラウド型サイネージ配信サービスである「RICOH Digital Signage(リコーデジタルサイネージ)」に対応した小型・軽量のセットトップボックス(STB)の新製品として、「RICOH Digital Signage STB Type1」を10月1日に発売すると発表した。

さらに、10月9日にクラウドサービスをリニューアルする予定であり、ユーザーインタフェース(UI)の刷新及び機能追加を実施することで、オフィスサイネージ市場を中心にユーザー企業へより便利で使いやすいデジタルサイネージサービスを提供するという。

  • STBの外観

同社は新しいデジタルコミュニケーションサービスの1つとして、2014年にクラウド型サイネージ配信サービスである「リコーデジタルサイネージ」をリリースし、サイネージ市場に参入した。

同サービスは映像受信機器であるSTBをディスプレイやプロジェクターなどの表示装置と接続し、ネットワーク設定を行うことで容易に導入できるという。

  • サービスの仕組み

また、ニュースや天気予報などの自動配信に対応するほか、11業種600種類のテンプレートを用意し、ユーザー自身で容易にコンテンツを制作できる。

管理者は、Webブラウザ上でコンテンツの制作や配信スケジュールを設定でき、サービスに接続したSTBを一元管理できるという。

新製品は、幅46mm×奥行き85.4mm×高さ14.9mm、重さ85gと小型・軽量であり、同梱の専用ケースでディスプレイの背面や取り付け金具などに直接貼り付けることができ、従来のSTBの課題となっていた設置の難しさに対して、容易かつ手軽に設置可能になったという。

  • ディスプレイ背面に取り付けた様子

また、自動復旧や自動バージョンアップ、遠隔再起動などの機能にも対応し、安定稼働を実現するとしている。

  • アップデート後の管理画面

10月9日に予定している同サービスの大型アップデートでは、操作画面を直感的なUIに刷新し、初めての操作でも迷わないガイド設計に加え、設定したコンテンツを事前に確認できるプレビュー機能の強化で、より快適で使いやすいサービスを提供するという。