米ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)は8月22日(現地時間)、NASAのエイムズ研究センター向けに新しいスーパーコンピュータをカスタム設計したと発表した。同社がカスタム設計したスーパーコンピュータは月への突入、降下、着陸(EDL)のためのモデリングやシミュレーションを行い、2024年までに月の南極地域に人類を送り込むという同研究センターのアルテミス計画を支援する。

同研究センターがAitkenと命名したスーパーコンピュータは、同社とセンターとの間で行われている4年間の共同プロジェクトの初期開発案件となる。

連星系研究の専門家であるアメリカ人天文学者、ロバート・グラント・エイトケン(Robert Grant Aitken)氏にちなみ、命名されたAitkenは何千回もの複雑なシミュレーションを理論性能値3.69ペタフロップス(PFLOPS)で行い、正確で安全な月面着陸を可能にするという。

Aitkenは、HPE SGI 8600システムをベースとしており、液冷機能を備え、最適なエネルギー効率を実現する、包括的なHPC(High-Performance Computing)プラットフォーム。

第2世代Intel Xeon Scalableプロセッサ、ネットワークはメラノックス製のInfiniBand、 遠隔あるいは特殊なアプリケーション向けの安全かつ耐候性、耐火性に優れたデータモジュール内にパッケージ化された、設置が簡単なプレハブ型ITインフラはシュナイダーエレクトリック製のSmartShelter Containersを有する。

Aitkenが設置されている同研究センターのモジュラー型スーパーコンピューティング施設は、HPEと共同開発したMDC(Modular Data Center)アプローチを採用し、電力と水の使用を削減する先進のHPCソリューションを提供する。

カリフォルニア州マウンテンビューの新しい施設は、サンフランシスコ・ベイエリアの気温と気化の仕組みを合わせることでスーパーコンピュータを冷却し、冷却塔や何百万ガロンもの水の使用が不要だという。