巨樹の会、東京巨樹の会、ビーグル、NTTコミュニケーションズ(以下 NTT Com)、ウルシステムズの5社は7月30日、プライベートクラウド上で臨床データをセキュアに分析する体制を構築し、リハビリテーションプログラムのさらなる品質向上に向けた実証実験を、同日より開始することを発表した。

  • 実証実験イメージ

    実証実験イメージ

今回の実証実験では、ビーグルが巨樹の会および東京巨樹の会に臨床データ収集システム「beagle medica」を提供し、医療スタッフのニーズを聞き取り、より効率的な臨床データの収集とその活用を促進するための運用を支援。病院内の電子カルテとの連携を推進することで、より多くのデータ利活用を可能にするという。

また、NTT Comは、企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」に、巨樹の会および東京巨樹の会が収集した過去3年に渡るリハビリテーションの臨床データをセキュアに保管。さらに、閉域ネットワークにより物理的に分散させた基盤にGoogle Cloudが提供する「Anthos」の「GKE On-Prem」を構築し、そのコンテナ技術を活用したセキュアなデータ分析機能を提供する。

ウルシステムズは、システムの設計・実装を担当する。具体的には「Enterprise Cloud」に「GKE On-Prem」と分散データベースを活用した臨床データの分析システムを構築し、臨床データの分析計画立案および分析実務業務全般を実施するということだ。

5社は実証実験の結果をふまえて、データ利活用によるリハビリテーションプログラムの本格導入を進めていくという。センサーデータや退院後のヘルスケアデータなどを収集し、データ分析精度をさらに向上させ、リハビリテーションサービスの拡充を目指すとしている。